The駐在員リレー@ISTANBUL 第27通
Istanbul Navi 2015年12月号
2015年12月1日付
From 佐野 正一 さん
シマヅ・ミドルイースト・アンド・アフリカFZE トルコ支店 社長
Q. トルコ赴任時のご感想は？
私は2013年6月に着任しました。赴任前にタクシムでのデモが報道され気になっていましたが、イスタンブールに着くと多くの人は平常通り生活しており、やはり現地に来ないと様子はわからないと感じました。トルコを訪れたのは7年ぶりで、イスタンブールでは街の開発が進み、人と自動車の数が増えて、見違える思いがしました。トルコの人たちは以前と変わらないという印象を受けました。市内でバスに乗っていた私を年配と思われたのか、若い方に席を譲って頂いた時には歳の差を思いましたが、好意をとても有難く感じました。特に子連れでバスや地下鉄に乗っている人に、ごく普通に席を勧めてくださいます。トルコのこういった素晴らしい面ももっと知られてよいのでは、という思いが致します。
Q. シマヅ・ミドルイースト・アンド・アフリカFZE トルコ支店をご紹介ください!
（株）島津製作所は分析計測機器、医用画像診断装置を主力商品として開発製
造しています。その子会社として、トルコと中東アフリカ各国に、これらの商品の販売マーケティングを行なうことが弊社の事業内容です。分析計測機器は、あまり馴染みがないものと思われますが、日頃の生活に関わる用途に使われています。例えば食品では、加工食品に含まれるビタミンなどの栄養素や添加物、野菜や果物に付着する微量の残留農薬、飲料水の汚れの指標となる有機物質など色々な対象があります。各成分の含有量を測定し、規定の枠内に収まっているかを確認するのに使われます。近年トルコでは、国内に流通する食品の安全性を管理する対応も進められ、食品中の残留農薬や水中の有機物質を測定する需要が増えています。背景にトルコが経済発展を遂げてきたことが、事情としてあると思います。より微量の物質を正確に、そして迅速に測定する技術で、様々な用途でお役に立てることを目指しています。医用画像診断装置は、一般検診用のＸ線撮影、外科手術を支援する血管造影、乳幼児の診断など、幅広い用途がありますが、共通するのはX線を使った画像診断です。少ない被曝量で安全に、必要十分な画像情報を提供する技術を生かし、医療分野で貢献させて頂きたいと思っています。
Q. イスタンブールライフはいかがお過ごしですか？
家族や友人と街に出て、買い物をしたり食事を楽しんだりしています。気候の良い時期には、公園や海峡沿いの歩いて過せる場所へ出かけます。チャムルジャの丘から見るヨーロッパとアジア両方の展望など、自然を身近に感じて変化に富む風景を目の当たりにすることは、イスタンブールで味わえる楽しみのひとつと、今から春の訪れを心待ちにしています。
A
Masakazu SANO
1988年（株）島津製作所入社
2013年 トルコ駐在
Shimadzu Middle East & Africa FZE Turkey Branch office
Koşuyolu Mah,Salih Omurtak Cad.No:57,Kadıköy,Istanbul-TURKEY
+90-216-545-8940
Istanbul Navi 2015年11月号 第26通－ブラザー インターナショナル ガルフ トルコ支店長 長谷川誠さん
